朝、今日から7泊のお泊りへ行く母祖母の「物忘れ」に、母がガミガミ。言い合いはいつものことだけれど、最近の母はエスカレート気味。
午前、昨日のちょっとしたトラブルへの問い合わせ。アキオの雲行きは怪しい。私は母祖母のカビの生えたズボンを6本洗濯。それでもまだ半分以上は母祖母のズボンが洗濯カゴに入っているけれど、雨の日は干す場所がないから。
午前10時半に来るはずのケアマネージャーさんが来ない。11時頃になって来たケアマネのYさんは、先に訪問したお宅で2時間ご家族の愚痴を聞いていらして遅くなったそう。我が家よりも認知度の進んだ家族のいる家の話を少し語ることもまたケアの一つだということを分かっているYさんのことが、私は好きだ。ちょうど私と母の間のお歳で、私たちの旅を喜んで応援してくれている。認知症の母祖母のことよりも、介護をする母の方が心配なのはYさんも同じ。私とアキオが実家に越してきた頃に、前のケアマネさんと交代して担当になったYさんとは、初めて会った瞬間から意気投合した。「旅のあいだ、母を宜しくお願いします」と私は言って、さよならの時にYさんと手のひらをタッチして笑った。そのとき一瞬だけ触れたYさんの冷たい手が、ケアマネージャーというお仕事の厳しさを語っている気がして、心がキュッとなった。
昼になり、アキオも母も郵便の用があるというので、雨が降りそうなこともあり、車に乗って3人で郵便局へ。母はATM、アキオは郵送、私は自動車税の支払い。XL1200の自動車税は6000円。ボム号は2000円。窓口のお姉さんはいつも保険を勧めてくる人で、以前はそれがイヤで、顔を合わせるのを避けていた。案の定、今日も最後に保険の話が出てきたので「旅に出るので保険は無事に帰ってきてから考えます」と言うと、旅の期間のことなどを訊かれ、旅に興味があるのかしらと気を許しかけたところ、「8月から保険料が上がるんです」と。なんという仕事熱心なかただろう! それから、今まで郵便局のATMを使ったことのないアキオに付いて、FRPの振込を済ませる。
その足で、近所の大型スーパーへ。母がメガネを修理に出し、待っている間に軽いお昼ご飯を。フードコートで私がいつも食べるのは、ロッテリアのプレーンハンバーガー。だけど、ロッテリアのプレーンバーガーには、いつからかピクルスが入っっていないことに気づき、そのことを訊ねると、そのハンバーガーにもピクルスは入っていないとのこと。ピクルスが入っていなければプレーンバーガーを食べる意味がないので、ハニーマスタード入りのチキンバーガーを奮発して注文した。フードコートの全面ガラス窓の傍に席を取っている母を遠くから見ると、寂しげな人に見える。でもそれは、もう直ぐ父の一周忌で、去年の今頃の大変さを私自身が知っているからそう見えるだけなのかもしれない。母はいつものように、たこ焼きを選んだ。アキオは4種類のチーズが入ったハンバーガーのセット。母がポテトを食べたいというので、ポテトはLサイズにしてもらった。こうして近所のスーパーの食堂で贅沢にささやかな昼食を母と娘夫婦が食べている。何気ない平凡な時間。かつてはここに、アキオではなく父がいて、その父は今はいなくて、来月から私たちは旅に出る。ガラス窓の外は、細かな雨が降り出していて、その雨の模様を3人で見上げていた時のことを「平和」と呼べる気がする。母とアキオの心に平和があると私は嬉しい。
帰る前に母がメガネを取りに行っていると、アキオの電話が鳴って、話し込んでいる。私はフラフラとサンリオグッズなどを見て楽しんでいたら、アキオが行方不明に。アキオに電話をかけても話し中で、しばらく待っても周囲を探してもいないので、母と二人でセブンコーヒーを買って、私はワカバを買って、パンを3つ買って、車でアキオを待つ。そういえば、連れてきていた犬のココは、車でお留守番をしてくれている。待ちきれなくなった頃にアキオが戻ってきて、テンションが高い。電話が良い内容だったのだと私はホッとする。
それから電気屋さんへ向かい、母が探している「120℃のヘアアイロン」を3人で真剣に探す。こういう時にアキオは知らん顔の事が多かったのだけれど、今日は一緒になって探してくれて、私はニヤリとした気分だった。アキオが家族に近づいてくれるのは嬉しいこと。
家に着いて、車検の予約をしてもらい、今週金曜日の午後に予約が取れる。車検が済まないと、上組さんへ書類を送信できない。自動車税も払い終えたので、私の準備はバッチリ。あとはアキオが整備するだけ。
そのあと、車でハイサイドへ向かい、注文していたものを取りに行く。雨降りなので私は車の中で待っている。一服しながら、何かとても真剣に考え事をしていたような気がするけれど、それが何だったか思い出せない。私は考えることが好きなだけで、考えた末の結果は別にどうでも良いのかもしれない。
ハイサイドから帰ってくると、母は夕ご飯の支度をしている。今日は私のリクエストでお好み焼きだ。私は少し用を済ませてから母を手伝う。「手伝う」の中には、実際に料理を手伝うことのほかに、「母の話に耳を傾ける」ことも含まれる。
焼きあがった特大お好焼きは、3人ともが完食できないほどのボリュームだった。私がそれぞれを冷蔵庫に入る大きさのお皿へ移していると、アキオが汚れたお皿を洗ってくれる。アキオの中にそういう余裕があると、私はちょっとウキウキする。余裕がないときのアキオは好きじゃないから。アキオが洗い物をしてくれている間に、私はコンロ周りの拭き掃除。料理を作ってくれた人への感謝の気持ちを、後片付けで示す。これは母が教えてくれたこと。洗い物を終えて、お風呂のスイッチオン。
お風呂に入っている間、アキオと今日の出来事について色々話をした。私が先にお風呂に入っても、後からきたアキオが先に出てしまう。私よりも髪が伸びたアキオが坊主にしたら、もっとハヤいことだろう。お風呂から上がってからがまた遅い私が、苦手な伯母から戴いたモロゾフの小瓶入りプリンを2つ部屋に持って上がると、アキオは真剣な顔つきで、私の携帯電話で電話をしていた。私は「プリンは冷たい方が美味しいか? 常温の方が美味しいか?」と考え、常温に軍配を上げ、アキオの電話が終わるのを待つ。
待っている間に私はこうしてブログを書き始め、途中、電話を切ってテンションの高いアキオの話を聞きながらプリンのカップを乾杯して食べ、またブログに戻る。アキオはヤフーニュースを読んでいる。近畿道で旧車が盗まれたとかなんとか。バイクとロシアに関する事件には敏感になっているけれど、どこにいても、起こることは起こるし、回避できることは回避できる。はず。
今日はいつもよりもたくさん食べたのに、体重計に乗ると41.5の新記録。一安心して、体重のことなどよりも、お腹いっぱい食べたら眠くなることへの対策について考えたいと思うようになった。
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