我らのXL1200、7ヶ月の眠りから目覚める。


旅から帰って半年。否、7ヶ月。あれ?8ヶ月かな? わかんないけど、長らく動かなかったXL1200スポーツスターが、やっとやっと再始動しました。


バイクが動かなかった原因は、バッテリーの気絶。搭載しているのは、バッテリーテンダーのリチウムバッテリーでした。「でした」と過去形なのは、放置の末に昇天しまして、私たちは新しいリチウムバッテリーを手に入れたから!


去年11月に大阪へ帰ってきて、岡山さんに帰国祝いをしてもらった時に走らせて以来、ずっとずっとずーっとエンジンかけなかったこの人、なに考えてんだろ。

2016年のユーラシア大陸横断は結婚5年目の新婚旅行でした。しかしながら、付き合いは17年。なんだけど、まだまだ彼の思考回路の解析は難しい。


左は、近所に住む姪っ子は小学1年生で超元気。右は、疲れ切った大人の表情! この写真を見ると、30という年の差を感じます。(ここ、笑うところですよー)


ボックスもステーも壊れているので、外します。そして、ステッカーの移植します。

ここ数日の大阪の予想最高気温は、高くても36度。暑いですね。一人で頑張って作業しているアキオを見に行ったら、チラリ。バイクの気温計が42度になってる。一瞬「わっ」と思ったけど口には出さないで、私も移植のお手伝い。

バイクのことはなにもわからないけれど、シール剥がしは得意な方です。


色褪せたシール。頑丈なシール。スッテカーといっても様々で、国によって違うのか?といえばそうでもなくて。どこの国でも、大量生産ものはおおむね中国製。バイクや車に貼るために作られたステッカーは、もちろん耐久性が高いの。


しかしながら、このセンス! やばいですよね。「自然な感じで無造作に見せるためには意図して配置しなければならない」って、映画『恋愛睡眠のすすめ』の中でシャルロットが言ってました。ホントそうだと思う。

「すっぴんとナチュラルメイクは違う」って例えとは少し違うけど、かっこいい無造作は難しいな。私たちはいつだって支離滅裂。ロシア人もびっくりなほどに。


このブレーキディスクもヤバイのだけど、ブレーキパッドのステー(?)のとこのサビサビが、大丈夫じゃないらしいけど、とりあえず後回し。

この「とりあえず後回し」は要注意です。磨耗が酷くなったタイヤの交換を後回しにして、スペインで転倒したんだ。ブレーキも、タイヤと同じぐらい大事だと思うんだけどな。

でも、バイクのことは、ほぼほぼ全部アキオ任せ。どんな奇々怪界な状況になろうとも、必ず幸せな方向へと導いてくれる。それが、私にとってのアキオという人です。それが、人を信じるということです。



話は変わるんだけど、今日は私の誕生日なんです! おめでとう、わたし。

それで、何日も前から「あぁ!きりのなかのはりねずみクッション、欲しいなぁ!」と、声に出して言っていました。それも一回だけとかじゃなくて、何回も何回も。(だって本当に欲しかったんだもの!)

そうして昨夜、誕生日イブの夜にですね、眠る前に「もしもね、もしも明日、目が覚めて、枕元にハリネズミくんがいたら、とっても幸せだなぁ」とかなんとか、念押しで呟いておきました。

そしたら夜中に、目の前にハリネズミくんの大きな目がこちらを見ていて、夢うつつだった私は一瞬ギョッとして、そのあと「あぁ、ほんとに来てくれたんだ」と心の中で言ってから、また眠りました。


これが、そのハリネズミくん。クッションなので、たいらです。ぬいぐるみじゃありません。この縦長のフォルムが、椅子の背もたれにジャストフィットする予想。

『霧の中のハリネズミ』というのは、1975年に作られたロシアのアニメーションです。『霧につつまれたハリネズミ』とうのが正しい訳のようです。



絵本にもなっているようですが、私は映像しか観たことありません。ロシア語で観ると、世界観がたまらないです。

Youtubeで観られるロシア語バージョンは、英語字幕しかつけられません。なので、日本語吹替版のこちらを貼り付けておきます。


忘れられない刹那の出会いを、こんなにもシュールな短編で表現した作品は初めて。

はりねずみくん、思うだけじゃなくて、声に出せば、願いが届くかもしれないよ。



さて、少しずつだけど、写真を整理し始めました。

◆ 写真一覧はこちらです ⇒ アルバム

リサイズしたり、補正したり、思い出に耽りながら整理しているので、すごく時間がかかっています。自分の目で見た色が思い出せなくて、呆然とすることもあったり。

大きな出来事以外は憶えていなくって、写真撮っててよかったぁ♪と感謝。旅の道中、栗原さんがFacebookから「写真!写真!」と呪文のようにアドバイスをくださって、あの呪文は本当に必要だったと思う。

旅をしていると、写真なんかどうでもよくなってきたりするんです。今を楽しみたくて。でも、過ぎてしまえば記憶は薄れたり消えたりする。でも写真が「確かにあった」と思い出させてくれる。

今日の写真も旅の道連れGRD3で撮りましたが、ピントは合わないし、電源は勝手に落ちるし、かなりくたびれさせてしまいました。でも「まだ生きてる」ということが、何より誇らしいです。



誕生日は、誰かに何かを与えてもらう日ではなくて、自分の魅力を再発見する日!

っていうの、ブームにならないかなぁ。

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