日本からウラジオストクへの船

日本からロシアへ渡る船の航路に、以前は富山県伏木港から出ている「ルーシ号」という貨客船がありました。

→ ウィキペディア ルーシ(貨客船)
→ XL1200 『旅立ち』 ルーシ号 / Русь
→ 青山真虎ハーレー世界一周 富山~ウラジオストック行きフェリー

他にも北海道から渡る手段もありますが、ロシアを横断して旅をする人にはルーシ号が一般的だったと思います。



2008年にアキオが旅に出るときは、前日に富山入りしました。

荷物が満載だったので、私はタンデムせずに電車で向かった。時間調整のため、特急には乗らず急行の乗り継ぎ。待ち合わせの高岡駅で無事に再会して、近くの安ホテルで宿泊。

「もしかすると二人で過ごす最後の夜かもしれない」とは思えぬほど、あっさりとした夜だった。二人とも大阪から富山まで来るだけで疲れていたのか、旅の準備で疲れていたのか。



翌午前。手続きを済ませて、バイクが積み込まれる様子を見届ける。

ルーシ号の出発は午後7時。それまでかなり時間はあるけれど、ここでお別れ。船に乗り込むアキオにハグしながら「行ってらっしゃい」と涙ぐみつつ別れの挨拶をしていると、遠く甲板にいる他の旅人たちが大声で「こっちへ来い」と手招きをしている。

「あれ? わたし、船に乗ってもいいの?」と呆気にとられて、別れのハグの寂しさが、恥ずかしさに変わる。

船の中を歩いて探索していると、さっき甲板から声を掛けてくれた人がいた。少し年上に見える男性で、一人放浪の旅に出るという。彼女さんが見送りに来ていて、その二人の別れの姿は、私たちのものよりも遥かに崇高で、深い寂しさに満ちていた。彼が戻ってこないような気がするほどの深刻な空気だった。

私は帰りのサンダーバードの時間に合わせて、出航を待たずに伏木港を去ったらしい。今アキオと「あのときどうだった?」と話していて、やっと思い出す程度の記憶。

「アキオはアキオの旅に出たのだから、私は私の旅に出よう」と考えて決めたのが・・

あら、昔話が長くなりましたね。



伏木港とウラジオストクを結ぶルーシ号は、2009年にロシアの会社に売却されました。

現在は、伏木港発の貨客船は出ていません。

→ ロシアの税制が変わって、高岡の町と伏木港はすっかり変わっていた

今はもう本当に人とバイクを運んでくれないのだろうか?と疑問を抱いたアキオが、伏木港へ電話で問い合わせてみると・・

事務所のかたの対応は丁寧で、「船会社に直接訊いてみるように」と2件の連絡先を教えてくださった。でも、どちらの会社も今は不定期のローロー船(貨物船)しか出していない。つまり「バイクは載せられるけれど人は乗せられない」ということ。

ウラジオストクをロシアの出発点とするならば、やはり境港しかないようです。



境港は鳥取県に在って、韓国の東海港経由で行くことができる。日本からウラジオストクへ向かう、現在唯一の貨客船。その名は「イースタンドリーム号」。

→ 鳥取県HP DBSクルーズフェリー

ここは韓国の会社のようです。料金は、ルーシ号と比べて少し高いみたい。でも、北のサハリンルートを往復することを思えば、しゃぁないね。

はじめての海外旅行が「ロシア」ではなく「韓国」になってしまうけれど、このルートで行くことが吉と出ますように。



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