旅ノートに住所を書き写していると

モレスキンは全部で190ページ。新しいノートをおろす使い始めの時に、ページ番号をふるのが定番なのだとか。

面白そう!と思って、番号を書き始めたのだけれど、11ページ目で、やめました。

だって、たとえばもしもユトレヒトのカフェで偶然にブルーナさんに出逢えたら、ノートにサインをしてもらいたい。そんな時、紙はぜったい無地が良い。

そういうシタゴコロ的妄想が、ふと思い浮かんでしまったの。オランダまで行けるかどうかもわからないのに。



最初のページの「In case of loss, please return to:」のところには、自分の住所を書いたので、最後のページに家族や友人の住所を書いておこう。

どんな旅になるのか想像もつかないけれど、絵葉書を送る余裕ができた時のために。先を急ぐのではなく、余裕のある旅にしたいな。

住所を書き写していると、読めない地名がチラホラ。

今まで友人から貰った外国からの便りには、ローマ字表記の住所が書かれていました。たぶん、「JAPAN」さえ書いておけば、日本語の住所で届くのだろうけれど、せっかくだからローマ字で住所を書きたい。

日本の地名の読み方は、日本郵便のホームページで調べることができます。

郵便番号検索
http://www.post.japanpost.jp/zipcode/index.html

今までテキトーに読んでいた地名。「こんな読み方だったんだ」っていうの、結構ありました。特に、濁音がつく・つかない、チョウとマチ。そういう細かい思い違いが多かったです。



モレスキンは紙質の評判がイマイチなんだけど、使ってみるとそれほど悪くない。

デルフォニックスの木軸ボールペンとの相性は、かなり良い。画数の多い漢字もスラスラと細かく書ける。まるで字が綺麗に書けるようになったみたいに。ある意味マジックペンだなぁ。

中学生の頃、「飛ぶ教室」という名前の塾に通っていた。ケストナーの小説からつけられた名前。講師はワイルド・クマ・山男といった風貌の男の先生と、その妻(ムーミンのミーに似ているのでミー先生と呼んでいた)。

山男は癇癪持ちで、生徒たちはよく怒られた。恥辱的な体罰を受けたことは憶えているけれど、なぜそのような罰を受ける羽目になったのか、記憶に残っていない。

ある時、「ノートの字は小さく書くんだ!」と怒っていた。そして「大きく字を書くと、ノートのページがすぐに無くなって勿体無い」と言って笑った。ダジャレ好きの先生でもあり、生徒が見せる回答にマルをつけては、「よしっ!いくぞー!」と言って笑っていた。

私は太く濃い色の文字が好きだったので、ノートに字を小さく書くことが苦手だった。でも、このペンなら書ける。旅のノートを大切に使おう。小さな字でいろんなことをいっぱい書こう。

旅の前は余裕があるので、余裕ある想いが巡ります。





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